ニュースレター25号
2014/06/30
総会を終えて
梅雨に入りすっきりしない天候が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
5月24日に無事、総会が終わりましたので、報告と事業計画をお知らせします。
【相談事業】電話相談を例年のように行いました。全国のホットラインも入れると900件の相談があり、同行面接支援は100回を超えました。
【自立支援事業】毎月の自助グループや年一回のバス旅行と合宿を行っています。必要に応じてパソコン教室も行っています。
【シェルター事業】これまでになく利用者が多く、7家族16人205日の利用でした。入所者の年齢は同伴児も含めると0歳から40代でした。シェルターの利用日数はこれまでの最高となりました。様々なケースに対面することができました。
【広報啓発事業】年2回ニュースレターを発行しました。デートDV防止教育に高等学校、専門学校、大学に行きました。デートDVについての講演会を開催し100人近い参加者がありました。また、山口県からパワーアップ賞をいただきました。過去13年間の評価がされたと思います。このように精一杯の事業を行ってきました。
財政面からみると、平成25年度は補助金・助成金が200万円となりましたが、結果として78万円の赤字を出してしまいました。大きな要因は人件費です。日工組88万円、連合30万円から活動人件費も認められる事業も行いましたが、人件費がそれに追いつかなかったわけです。相談員からの寄付もお願いしました。シェルター入所者も多く、シェルターに入所があると様々な同行を伴います。また、面接の要望も多く、市外にも出かけていくことも多くなりました。事業が充実すればするほど交通費と人件費がかかります。対策としては人件費を抑えるか助成金に頼るしか方法がありません。何とか相談員の人件費を捻出したいと思っていますが、やはり、我慢をしてもらうしかない状況です。
今年度の事業は、相談事業、自立支援事業、シェルター事業、啓発事業も例年通り取り組みます。それの上で、第17回全国シェルターシンポジウムを引き受けました。現在、宇部市で開催に向けての準備をしています。実行委員会を立ち上げました。大会当日までの準備、大会当日の運営、報告書作成と今年度中この事業となります。
皆様からのご支援ご協力もお願いします。当日資料への広告掲載もあります。
シェルターからの報告
この4月、転勤や引っ越しなどがあった方から掃除機、炊飯器、電子レンジ、冷蔵庫、カーペット等をいただきました。特に有難かったのはカーテンです。シェルターを出て転居する時に一番先に必要なのはカーテンです。カーテンは部屋数によっても違いますし、窓の大きさによっても違います。多種多様な種類のカーテンが必要になります。レースのカーテン、遮光カーテンなど購入するとなるとかなりのお金が必要です。不要になったカーテンはとても有難いものです。電子レンジは3台あり、冷蔵庫2台、掃除機2台とストックができています。冷蔵庫、電子レンジは必需品です。
鍋や包丁はたくさん集まっています。しかし、やかんが足りません。
また、食器も必要です。お皿やお汁椀、コップもたくさんあります。それに対して、お茶碗は足りないものの一つです。お汁椀よりもお茶碗が割れたり欠けたりすることが多いから家庭でも余裕がないからでしょう、なかなか頂けないものの一つです。お箸も足りないものの一つです。
タブつくものと足りないものが出るのは、家庭で頻繁に使うものはなかなかシェルターまで廻ってきません。家庭でもたくさんあるものは、シェルターでもだぶついていることになります。
この度、山口フードバンクが発会されました。これまでも食品を分けていただいています。このような会が立ち上がったことは、私たち山口女性サポートネットワークとしても嬉しいです。応援したいです。
賛助会員のみなさまへ
私どもの活動に、いつもご理解と温かいご支援を賜り、真にありがとうございました。
被害女性のためのシェルター活動や研修講座、被害者女性の自立へ向けての様々な事業を試行しております。しかし、私たちNPO活動の基本は、ご理解いただく皆さん方の意思と篤志に支えられております。どうか、本年も、多くの皆さんのご賛助・ご支援を賜りますようお願い致します。 振り込み用紙を同封いたしました。既にお振り込み下さり、重複しましたら、お許しください。
会員:年会費5千円、賛助会員(個人 年会費1口3千円、 団体 年会費1口1万円)
郵便振替口座:01370-2-68031 口座名:山口女性サポートネットワーク
郵貯銀行 店番139 一三九店(イチサンキュウ店) 当座0068031ヤマグチジョセイサポートネットワーク
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事故・犯罪・虐待のない社会
辻 龍雄
第8回日本セーフティプロモーション学会は、平成26年11月29日(土)に公開講座、30日(日)に学術大会を行います。
今回は「子ども」に焦点をあてました。子どもたちを事故や犯罪、虐待から守るためには、どうすればいいのか? 基調講演は、「なぜ起こる 乳幼児の致命的な事故」の著者、稲坂恵さんにお願いしました。
「子どもの致命的事故から考えるセーフティプロモーション」
セーフティキッズいずみ 稲坂 恵
稲坂さんは、理学療法士です。取り返しのつかない事故の後遺症を持つ子どもに寄り添い、リハビリの支援を続けてきた方です。そして、カロリンスカ医科大学でセーフティプロモーション研究コースを学んだ筋金入りのセーフティプロモーションの実践家でもあります。
子どもたちに安全と安心を!
~事故・事件の被害から守るために~
シンポジウムでは、子どもと女性の犯罪被害をいかに防ぐか、子どもをねらう事件の現状と予防、特に、性被害・性犯罪の課題と対策に焦点を当てます。
「子供と女性を守る警察活動 ~山口県警察~」
山口県警犯罪抑止対策室長 竹内照勝警視
「産婦人科医が取り組む性被害と性教育」
山口県産婦人科医会 金子法子医師
「性犯罪被害における弁護士の付添活動の現状と課題」
山口県弁護士会 鈴木朋絵弁護士
大会二日目の学術大会では、教育講演を小川和久教授にお願いしました。
「交通事故防止のための教育と環境整備」
東北工業大学 小川和久教授
子どもの発達的な問題を考慮するなら教育による事故防止には限界があり、生活道路内の車の速度をいかに下げるかが課題となるなど心理学の視点からの交通事故予防の研究をされています。
事故・暴力・自殺の予防、学校危機管理、安全な街づくり等の学術研究・活動報告の一般口演の演題を募集しています。どうか本学会へ是非お越しください。