本年度もNPO法人山口女性サポートネットワークの活動を支援していただき、ありがとうございます。
DV被害者へのシェルター支援
2021年度は、22家族をシェルターで受け入れ、23人の同伴者を含む女性と子どもを保護しました。
入所者のうち20家族はDV被害による避難で、家族からの暴力や住まいを失ったことを理由とする避難もありました。年代は20代から80代まで幅広く、40歳未満の入所者が半数を占めました。
また、老朽化したシェルターの移転にも取り組みました。長年使用してきた施設の修繕だけでは対応が難しくなったため、新たな物件へ移転。助成金を活用してエアコンや家電、家具などを整え、安心して過ごせる環境を整備しました。
相談支援の充実
2021年度は、これまでの電話相談に加えて、チャットを活用した相談支援にも取り組みました。
電話相談では104人から406件、チャット相談では29人から68件の相談を受けました。
また、「つながりサポート事業」では、さらに相談の対象を広げ、DVに限らず、孤独や不安などさまざまな悩みを抱える女性からの相談に対応しました。
電話相談116人・400件、メール相談14人・97件、SNS相談35人・103件のほか、県内8か所で女性相談会を22回開催しました。
シェルター退所後の自立支援
シェルターを退所した後も安心して生活を続けられるよう、面接や家庭訪問、同行支援を行いました。
2021年度は32人に対して114回の面接・家庭訪問を実施し、12人に27回の同行支援を行いました。
行政手続きや生活上のさまざまな課題に一緒に対応し、シェルターを出た後の生活再建を支えました。
「びーらぶ」による母子支援
DV被害を受けた母親と子どもを対象に、心理教育プログラム「びーらぶ」を実施しました。
2021年度は10月から3月まで、2週間に1回、全12回のプログラムを行い、5家族が参加しました。
母親は子どもへの関わり方を学び、自分自身の自己肯定感を高めることにつながりました。子どもたちにも自己肯定感や母親との関係に少しずつ変化が見られました。
長期間にわたって継続的に関わることで、母親と子ども双方の変化を支えることができました。
「かもみーる」による居場所づくり
DV被害を受けた女性が、同じ経験をした人やスタッフと交流できる場として、「かもみーる」を月2回開催しました。
2021年度は14家族、延べ112人が参加し、そのうち子どもは8人、延べ54人でした。
おしゃべりをしたり、一緒に過ごしたりする中で、シェルターを退所した後も孤立せず、人とのつながりを持ち続けられる場所となりました。母親や子どもたちにとって、楽しみにできる居場所にもなりました。
「つながりサポート事業」を開始
2021年度は、内閣府の地域女性活躍推進交付金を活用した「つながりサポート事業」を山口県から受託し、新たな支援をスタートしました。
この事業では、孤立や孤独、不安を抱える女性が社会とのつながりを取り戻せるよう、電話・メール・SNSによる相談、女性相談会、アウトリーチ、同行支援などを行いました。
県内8か所で女性相談会を開催したほか、面接や同行による支援も実施しました。また、生理用品の配布にも取り組み、必要な人へ支援を届けました。
これまでのDV被害者支援に加えて、DVに限らず、さまざまな困難を抱える女性を支援する新たな取り組みが始まった年度となりました。
研修・予防啓発
「びーらぶ」を地域で実施できる人材を育成するため、インストラクター養成講座を開催し、新たに7人のインストラクターを養成しました。
また、デートDV防止講座を中学校4校、高等学校8校、大学1校で実施しました。新型コロナウイルスの影響で日程変更やリモート対応などもありましたが、若い世代に暴力について学ぶ機会を提供しました。


