2003年12月9日に特定非営利活動法人(NPO法人)の認証を受け、「NPO法人山口女性サポートネットワーク」になりました。
DV被害者への相談や行政・医療機関などへの同行支援を続けながら、被害を経験した女性同士が支え合う「サポートグループ」の活動を進めました。また、フェミニストカウンセラー養成講座への参加や、DVについての講演・研修を通じて支援者としての学びを深めました。年度末にはサポートグループを「自助グループ」へ移行し、安心して経験や思いを分かち合える場を継続していく体制を整えました。
相談・同行支援を行い、必要な場所へ一緒に出向き、生活を支えました
2003年度は、DV被害者からの相談に対応するとともに、必要に応じて関係機関への同行支援を行いました。
家庭裁判所への同行、精神科病院への受診同行もしました。
DVから逃れるための支援では、安全な場所を確保するだけでなく、医療や司法など、生活を立て直すために必要な機関につながることも重要です。一人で手続きを進めることが難しい人に寄り添いながら、具体的な支援を行いました。
サポートグループから自助グループへ
2003年度の大きな取り組みの一つが、DV被害者の自助グループづくりです。
前年12月から立ち上げに向けた準備を進め、2004年3月末にサポートグループから自助グループへ移行しました。
同じような経験をした人と出会い、安心して自分の状況や気持ちを話せる場があることが、孤立した生活の中で大きな支えになることを活動を通して実感しました。
その後も4月、5月、6月と自助グループを継続して開催し、参加者同士がつながる場を育てていきました。
フェミニストカウンセリングの学び
2003年度は、フェミニスト・カウンセラー養成講座への参加を継続しました。
9月から翌年6月まで、複数回にわたって講座を受講し、相談者の話を聴くこと、自分自身の思い込みに気づくこと、女性を取り巻く社会的な問題を理解することなどについて学びました。
一人ひとりの人生や経験を決めつけず、その人自身の言葉を聴きながら理解していくことの大切さを、実践を通して学ぶ機会となりました。
DVについての講演・啓発
2003年度は、地域の団体や研修会などでDVについての講演を行いました。
宇部市看護協会、岩国市の人材養成講座、防府市の地域リーダー研修会、柳井市のDV研修などで講師を務め、DVの実態や被害者への支援について伝えました。
また、ポリフォニックフェスタにも参加し、DVについて広く知ってもらうための啓発活動を行いました。
支援者・関係機関との連携
DV被害者支援連絡協議会(県警)への参加や、県男女共同参画課との協議、DV支援ネットワークへの参加など、関係機関との連携を進めました。
また、全国シェルターシンポジウム石川やアドボケイト研修会にも参加し、全国の支援団体の取り組みや被害者支援について学びました。
フェミニストカウンセリングを通じた人材育成
フェミニスト・カウンセラー養成講座では、相談者の話を聴く技術だけでなく、女性を取り巻く社会構造やジェンダー、暴力、心のケアなどについて学びました。
こうした学びは、その後の相談活動や自助グループの運営に生かされ、DV被害者の気持ちや意思を尊重した支援の土台となりました。
DVと子どもへの影響について学びました
2003年度は、DVそのものだけでなく、DV家庭における子どもへの影響についても学びを深めました。
DV家庭で起こる暴力の連鎖や、子どもの心の成長への影響について問題意識を持ち、児童家庭相談や児童虐待との関係についても考える機会となりました。
こうした視点は、その後の「DVと子どもへの影響」をテーマとした研修や、母子への支援につながっていきます。


