2019年度(令和元年度) 活動報告

2019年度は、DV被害者の安全を守るシェルター支援を継続するとともに、退所後の生活再建を支える自立支援、若い世代へのデートDV防止教育、支援者の育成などに取り組みました。また、DV被害を受けた女性と子どもの回復を支える「びーらぶ」の実施に向けて、インストラクター養成を進めるなど、支援の幅を広げるための準備にも力を入れました

DV被害者へのシェルター支援

2019年度は、18家族・28人をシェルターで受け入れ、延べ938日にわたって利用されました。

行政のDV相談員や警察、弁護士などからの依頼にも対応し、入所中は面接や電話相談を行うとともに、市役所や裁判所などへの同行支援を実施しました。

シェルター退所後の生活につなげるため、生活保護関係部署やこども家庭課など、行政機関とも連携して支援しました。

また、県東部に新たな一戸建てを無償で提供していただき、翌年度から使用する新しいシェルターの準備も進めました。

退所後の自立支援

シェルターを出た後も安心して生活を続けられるよう、面接や行政・裁判所・病院などへの同行支援を行いました。

2019年度は、新規・継続の相談者に対して129回の面接を実施し、さらに40回の同行支援を行いました。

赤い羽根テーマ募金の助成を活用することで、こうした継続的な支援を行うことができました。

デートDV防止教育・啓発

中学生・高校生を対象に、11校・1,838人にデートDV防止教育を実施しました。

学校での授業だけでなく、男女共同参画に関するフォーラムやイベントにも参加し、パネル展示やDVについてのセミナーを通じて、広くDVについて知ってもらうための啓発活動を行いました。

また、DV被害者支援に関する講座にも講師として参加し、支援者や地域の人々に向けた情報発信にも取り組みました。

「びーらぶ」の実施に向けた人材育成

2019年度は、DV被害を受けた女性と子どもの回復を支える心理教育プログラム「びーらぶ」を地域で実施するため、インストラクター養成講座を開催しました。

基礎講座には40人、応用講座には20人が参加し、そのうち12人がインストラクター資格を取得しました。

DVや性暴力の構造、トラウマ、虐待、危機介入、法律、加害者、多文化社会におけるDVなど、幅広いテーマについて学びました。

翌年度からの「びーらぶプログラム」の実施に向けて、支援を担う人材を育成する重要な取り組みとなりました。

性暴力・DVについて学ぶ機会の提供

性暴力被害者への理解を深めるため、NPO法人レジリエンス代表をお招きし、「性暴力被害者支援~トラウマと解離」をテーマとした講演会を開催しました。

DVだけでなく、性暴力による心身への影響や被害者支援について学ぶ機会を、支援者や地域の人々に提供しました。

シェルターを支える地域とのつながり

シェルターの運営には、多くの方から寄せられた家具・家電・布団・食料品などの物品も活用しました。

新しいシェルターの整備や退所時の生活用品の提供にも、こうした支援が役立ちました。

また、赤い羽根テーマ募金による助成を、面接同行支援や食料提供、水道光熱費など、日々のシェルター運営に活用しました。

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