2007年度(平成19年度) 活動報告

本年度は、DV被害者への相談・一時保護を継続するとともに、シェルターを退所した後の生活を支える支援にも取り組みました。また、行政・警察・医療・学校・弁護士など、さまざまな機関と連携して支援する体制づくりを進めました。さらに、DV被害者を支える人材を増やすためのサポーター養成講座や、デートDV防止の啓発活動にも取り組み、支援の基盤を広げました。

相談・一時保護

2007年度は、電話相談に延べ130件、全国共通DVホットラインに60件、メール相談に43件対応しました。相談は一度で終わるものばかりではなく、継続して相談を受けながら、本人の状況に合わせて支援を進めました。

シェルターでは、委託による一時保護として3家族・6人、64日、委託外では2家族・4人、4日の利用がありました。また、保護以外にも17人・5日の利用がありました。

入所者への同行支援として、警察2回、病院3回、裁判所2回、行政関係5回を実施しました。シェルターの環境整備では、日本財団の助成を受けて浴室を改修しました。

退所後の自立支援と、ドコモモバイルファンドの助成を受けました

シェルターを退所した女性への支援として、裁判所への同行を2回、弁護士への同行を3回、病院への同行を4回行いました。

また、ドコモモバイルファンドから「あなたはひとりぼっちではない」をテーマとした助成を受け、シェルター退所後の女性と子どもを対象に、生活支援や相談支援を行いました。

この年度には、県外へ転居した退所者ともメールで連絡を取り続け、転居先のDV相談員や精神科医、学校、児童相談所、警察、弁護士などにつなぐ支援も行いました。支援機関がそれぞれの専門性を生かして連携することで、退所後も安心して生活できる体制をつくれることが、具体的な事例を通して示されました。

自助グループ・職業支援

自立支援事業では、自助グループを開催しましたが、2007年度は参加者の都合などから年度途中で活動を休止しました。一方で、自助グループへの要望は続いており、翌年度以降の再開に向けて検討を進めました。

また、職業支援としてパソコン講座を延べ32回実施しました。生活を立て直すために、住まいだけでなく仕事や経済的な自立も重要であることから、就労につながるスキルを身につける機会を提供しました。

デートDV防止・予防啓発

2007年度は、山口県の配偶者暴力予防啓発協働事業を受託し、「デートDV防止」をテーマとした講演会を開催しました。

講師にアウェア代表の山口のり子氏を迎え、県庁で開催。教育関係者などが参加し、学校教育の中でデートDVをどのように扱っていくかを考える機会となりました。

また、全国シェルターシンポジウムでもデートDVに関する分科会に参加し、中高生への予防教育やロールプレイを活用した教育方法について学びました。

DV被害者サポーターの養成

山口県内でDV被害者を支える人を増やすため、やまぐち女性財団の助成を受けて、「DV被害者サポーター養成講座」を実施しました。

講座では、DVの基礎知識だけでなく、被害者と子どもの問題、相談を受ける際の「聞く」ことの意味、相談者と支援者との関係、共感と同情の違いなどについて、講義とワークを通して学びました。

さらに、女性への暴力、震災時の女性への暴力、アルコール依存とDVの関係、被害者の心理的回復支援などについても学びました。

研修・全国とのネットワーク

全国シェルターネットシンポジウムに5人が参加し、デートDVファシリテーター養成講座にも3人が参加しました。

また、2007年11月に開催された「DV根絶国際フォーラム・全国シェルターシンポジウム2007」にも参加しました。

そこでは、DV法制度、DV被害を受けた子どものケア、高齢者DV、障害のある女性への支援、デートDV、自立支援などについて、国内外の取り組みを学びました。

地域への発信など

また、県内各地の人権講座などから7回の講師依頼を受け、DV被害者への理解を深めるための講演を行いました。

さらに、京都府亀岡市で開催されたセーフ・コミュニティ国際会議では、「DV被害者を効果的に支援するためには、多機関の連携が必要」というテーマで実践発表を行いました。

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