2016年度は、DV被害者への相談・一時保護と自立支援を継続するとともに、シェルターに加えてステップハウスを活用した生活再建の支援を行いました。また、母親と子どもの回復を支えるプログラムや、デートDV防止教育、支援者の研修などにも取り組み、女性と子どもの支援の幅を広げました。
相談・一時保護
相談から避難、その後の生活まで支えました。
2016年度は、電話相談63人・262回に対応しました。電話相談だけで終わらず、必要に応じて相談者のもとへ出向いて面接を行い、シェルターへの入所や継続的な相談支援につなげました。
シェルターには12家族・28人が入所し、延べ487日利用されました。また、ステップハウスには8家族・15人が入所し、延べ440日利用されました。4室全体の稼働率は63.5%でした。前年と比べて利用家族数・利用人数が大きく増加しており、シェルターへのニーズが高まっています。
ステップハウスによる自立支援
避難後の生活を支える住まいを用意しました。
シェルターが緊急時の避難場所であるのに対し、ステップハウスは、そこから学校や仕事に通いながら生活を立て直すための住まいとして活用しました。2016年度は8家族・15人が利用しました。
退所後も、引っ越しの手伝いや警察・行政手続きへの同行などを行い、31人に対して142回の同行支援を実施しました。食料品や生活用品の提供、家庭訪問、面接なども行い、生活を立て直していく過程を継続して支えました。
母親と子どもの回復支援
親子それぞれの回復を支えました。
これまで母親を対象として行っていた自助グループに加え、2016年度は子どもを対象としたワークにも取り組みました。
全労災の助成を受け、「母親と子どもの回復のためのプログラム」を月1回実施。母親のグループワークと子どものグループワークを行い、年度内に5回、延べ51人が参加しました。
また、スタッフが「びーらぶ」ファシリテーター研修などに参加し、母子への支援に生かしました。
生活再建を支える物資・食料の支援
新しい生活を始めるための基盤を整えました。
シェルターやステップハウスの利用者が退所後に新しい生活を始められるよう、家電・家具・台所用品・寝具などの生活用品を提供しました。
また、フードバンク山口、フードバンク下関、地域の方々から米や麺類、缶詰などの食料品の寄付を受け、家庭訪問の際に届けました。年度途中には、退所後も生活が安定していない約20家族に食料品を届ける取り組みも行っています。
デートDV防止教育・若い女性への啓発
暴力のない対等な関係について伝えました。
2016年度は、中学校・高校・高等専門学校・大学など7校、2,120人を対象にデートDV防止教育を行いました。若い世代が、恋人やパートナーとの関係について考え、暴力のない対等な関係をつくるための学びの機会を提供しました。
また、宇部市の女性活躍推進サポート事業の助成を受け、講演会「10代20代女性の生きづらさ、漂流する彼女たち」を開催。若い女性を取り巻く状況について学び、今後の支援について参加者と意見交換を行いました。
支援者の研修・人材育成
よりよい支援につなげるため、スタッフも学び続けます。
サポートグループ研修や「びーらぶ」ファシリテーター研修、全国女性シェルターネットのシェルターシンポジウムなどに参加しました。
学んだ内容を実際の母親と子どものプログラムに生かしながら、DV被害者とその子どもへの支援を担う人材の育成にも取り組みました。
来年度もよろしくお願いいたします。


